はこだて国際科学祭2019プレイベント
科学工作『カラフルなオリジナル時計を作ろう♪液晶を改造だ!』
を本日青年センターで開催しました!
小学生16名と保護者の方々にご参加いただきました。
教えてくださるのはサイエンス・サポート函館 科学楽しみ隊のみなさんで
メイン講師は「ちかこ先生」でおなじみの井上千加子先生です。
いつも科学を楽しく教えていただいています。
今回作るものは『時計』ですが、キーワードは『偏光板』です。
デジタル時計の文字盤には偏光板や偏光シールがついていて、これにより黒い部分とそうでない部分の見え方が決まります。
ということは?偏光の原理を利用すればいろんな見え方の時計ができる???
何やら楽しそうです!まずは簡単に偏光について学びました。
簡単な実験から。
2枚の偏光板の間にプラスチックスプーンを入れてみます。
スプーンの部分に色がついているように見えます。
これは特定の振動の光のみを通す性質をもつ偏光板を抜けた光がプラスチックスプーンがあることで光の振動の向きが変わることにより生じる現象です。
次にこの性質を利用した『偏光ステンドグラス』を作ります。
プラスチック板に好きな型の紙を貼り付け、それにランダムにセロハンテープを貼っていきます。
それを型とおりに切って偏光板で挟んでみるとプラスチックスプーンのときと同じ原理で色が見えます。
いろいろな色が見えるのはテープの厚みが違うからなんですね。
さて、ここから本格的な工作!
『液晶反転オリジナル腕時計』を作ります。
まずは腕時計を分解していきます。
あとで元通りに組み立て直すことを考えながらの作業です。
慎重に慎重に・・・。
液晶の偏光板シールをはがします。
偏光板を液晶に当ててみて、画面が真っ黒になるようにします。
そのまま偏光板ごと液晶を戻し、組み立てなおします。
すると・・・
反転しました!
急におしゃれになりましたね!
早速時間を合わせて腕につけていましたよ♪
(機械には当たりはずれがあるもので、うまくいかないものもありました。それは科学楽しみ隊がサポート)
最後はメインのカラフル時計づくり。
時計を分解して組み立てるのは腕時計のときと同じですが、違うのは偏光板を入れないことです。
どういうことでしょう???
まずは頑張って分解します。
偏光シールをはがし、偏光板は入れずに組み立てなおします。
そして、液晶部分に外からセロハンテープを貼っていきます!
これでおわかりですね。
偏光ステンドグラスの要領でテープを貼った上に偏光板を重ねます!
最後にマスキングテープで周囲を止めて
完成です!
世界に一つだけのカラフル時計ができました♪
暑い中みなさん頑張ってくれました。
本当にいつもたくさんの方々にご参加いただき嬉しい限りです。
そして、ちかこ先生をはじめ科学楽しみ隊の皆様、準備にも長い時間をかけて講座を作り上げていただきありがとうございました。
たくさんのこどもたちの笑顔が見られてとても幸せな気持ちになりました。
これからも講座を通して科学の楽しさを伝えていけるようお手伝いができれば幸いです。
ありがとうございました!
科学楽しみ隊のホームページにも講座の様子が紹介されています。→こちらをクリック
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センター長 池田