青年ライブラリー3月の新刊情報です。
『よむよむかたる』
朝倉かすみ著
令和6年9月30日初版発行
『謎の香りはパン屋から』
土屋うさぎ著
令和7年1月24日初版発行
『C線上のアリア』
湊かなえ著
令和7年2月28日初版発行
小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。
月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。
それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。なぜ老人たちは読書会を目指すのか。読みが語りを生み、語りが人生を照らし出す。幸福な時間が溢れだす、傑作読書会小説。【よむよむかたる】
大学1年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトをしていた。あるとき、同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒にいくはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女の方なのにどうして?疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく・・・。パン屋を舞台とした〈日常の謎〉連作ミステリー!!第23回『このミステリーがすごい!』大賞受賞【謎の香りはパン屋から】
中学生の時に両親を事故でなくした美佐は、叔母に引き取られ、高校時代を山間部の田舎町で過ごす。それから約30年、叔母に認知症の症状が見られると役場から連絡があり、懐かしい故郷を訪れる。かつて、美しく丁寧に暮らしていた家はゴミ屋敷と化していた。片付けを進めていくと、当時の恋人から借りた本を見つける。あったかもしれない未来をのぞき見するような思いで、本を返しに行った美佐は、衝撃的な場面を目撃する。【C線上のアリア】
青年センター2階の談話室に青年ライブラリーを設けています。図書の貸出も行っていますので是非ご利用ください。
スタッフこいけ