1月14日(月)は成人の日。
函館でも盛大に成人祭が行われたことでしょう。
そんな盛り上がりに負けじと、というわけではありませんが
同日に青年センターでは、新年恒例のイベントが開催されました。
『初笑い!新春落語会』
です。
これまでは『初笑い!夢助落語会』として実施しておりましたが、大変残念なことに夢助さんが
昨年3月31日にお亡くなりなりました。
落語会を楽しみにしてくださっている方のためにも継続していきたいという思いから、夢助さんの
一門の方々にお願いし、イベント名を改めて開催できることになりました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
夢助さんのいらっしゃらない初めての落語会。
しかし、たくさんの方々にご来場いただきました。
トップバッターは、櫻家散散さん。
演目は「お血脈(けちみゃく)」。
額に押すとどんな罪を犯していても極楽に往生できるという善光寺にある「お血脈」という
ハンコを巡る噺。
あの有名な盗人『石川五右衛門」も登場する古典落語です。
散散さんは、なんと落語を始めて1年9か月!
そうとは思えない軽妙な語り口でした。
2番目は、二杯亭小酔楽さん。
演目は「忠臣ぐらっ」。
吉良邸裏で酒屋に化けて絵図面を入手しようとしている岡野金右衛門ですが、町内の人達
には正体がばれており、本人は討ち入りをやる気が無い。。。
そんな金右衛門に、町内の人達が何とかして絵図面を渡そうとする、という噺。
あの有名な忠臣蔵が題材となっている立川志の輔の落語です。
江戸のお話ですが新作落語です。
説得力のある落ち着いた小酔楽さんのお話は、とても馴染み深く聞きやすいです。
落語を堪能した!という気持ちになります。
3番目は、東家喜夢知さん。
落語ではなく、なんと腹話術!
人形のユッキンくんを巧みに操り、会場は大きな笑いに包まれました。
4番目は、講談の荒到夢形さん。
演目は「続・渡邊熊四郎伝」。
昨年の続編となります。
長崎から函館に来た熊四郎が、金森森屋洋物店を開店するまでのお話。
1月31日をもって閉店する棒二森屋にもつながるお話で、とても勉強になりました。
長年函館に住んでいても知らないことがたくさんあるのだといつも実感させられます。
そして、夢形さんがお話をしながらすべてのお客さんと握手をするというサプライズ!
私も握手しました(笑)
トリは、再び登場の東家喜夢知さん。今度は落語です。
演目は「うどん屋」。
寒い冬の夜、担ぎ売りのうどん屋が酔っ払いに絡まれて解放されたあと、小声で注文をして
くるお客さんが、、、「これは数が出るな」と思ったのも束の間、小声の理由は・・・。
(オチは出さないでおきます)
師匠の東家夢助さんがよく演じていらしたそうです。
思い入れのある落語を楽しく演じてくださいました。
今年の落語会も盛況のうちに終えることができました。
新年の初笑い、楽しんでいただけましたでしょうか。
足元の悪い中ご来場いただいた皆様、ご出演くださった皆様、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
センター長 いけだ