青年ライブラリー8月の新刊情報です。
『ツミデミック』
一穂ミチ著
令和5年11月30日初版発行
『サンショウウオの四十九日』
朝比奈秋著
令和6年7月10日初版発行
『バリ山行』
松永K三蔵著
令和6年7月25日初版発行
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中にはなしかけてきた女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗は―――「違う羽の鳥」
調理師の職を失った恭一は家に籠もりがち。ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣に住む老人からもらったという。翌日得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れると―――「特別縁故者」
渦中の人間の有様を描き取った、 心震える全6話。第171回直木賞受賞作【ツミデミック】
伯父が亡くなった。誕生後の身体の成長が遅く心配された伯父。その身体にはもう一人の胎児が育っていた。それが自分たち姉妹の父。体格も性格も正反対の二人だったが、お互いに心を通い合わせながら生きてきた。その片方が亡くなったという。そこで姉妹は考えた。自分たちの片方が死んだら、もう一方はどうなるのだろう。なにしろ、自分たちは同じ身体を生きているのだから---。
いま最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く。第171回芥川賞受賞作【サンショウウオの四十九日】
会社の付き合いを極力避けてきた波多は、同僚に誘われるまま六甲山登山に参加。やがて社内登山グループは正式に登山部となり、波多も親睦を図る気楽な活動をするようになっていたが、職場で変人扱いされ孤立している職人気質のベテラン妻鹿があえてルートから外れる危険で難易度の高い「バリ山行」をしていると知る・・・
会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的な生の実感を求め、山と人生とを重ねて瞑想する、純文山岳小説。 第171回芥川賞受賞作【バリ山行】
青年センターの2階に図書コーナーを設けており、どなたでも本を読んだり、借りることが出来ます(1階受付で貸出しています)
今話題の図書から、有名作品まで幅広く取り扱っています。お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください!
スタッフ こいけ