青年ライブラリー8月の新刊情報です。
『世界でいちばん透きとおった物語』
杉井光著
令和5年4月26日初版発行
『夜果つるところ』
恩田陸著
令和5年6月30日初版発行
『##NAME##』
児玉雨子著
令和5年7月14日初版発行
衝撃のラストにあなたの見る世界は『透きとおる』。
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。
それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」
宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが——–。
予測不能の結末が待つ、衝撃の物語【世界でいちばん透きとおった物語】
「私」には、三人の母がいる。日がな烏龍を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・葵子。無表情で帳場に立つ
名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか
彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで・・・。
幻の作家「飯合梓」によって執筆された、美しくも惨烈な幻想譚。「本格的なメタフィクションを」という恩田陸渾身の挑戦がここに結実!【夜果つるところ】
「まともに傷ついてどうする」
美砂乃ちゃんといた世界の断片だけは憐れまれたくなかった。目を離せば、あっというまに散り散りになってしまう小さな世界。
誰からも覗き込まれたくなかった。そしてどんな美しい言葉であっても物語れたくなかった。
怒りと同じで、物語ることができるのもその世界の断片を手放せるものだけだ。
私の過去は”現代の闇”なのか?でもそれは、あまりにまぶしい闇だった。第169回芥川賞候補作【##NAME##】
青年ライブラリーはどなたでも利用可能です。センターの2階にコーナーを設けており、貸出も行っています(^^)
ぜひお立ち寄りください!
スタッフ こいけ