青年ライブラリー2月の新刊情報です。
『荒地の家族』
佐藤厚志著
令和5年1月20日初版発行
『しろがねの葉』
千早茜著
令和4年9月30日初版発行
『名探偵のままでいて』
小西マサテル著
令和5年1月21日初版発行
『三千円の使いかた』
原田ひ香
令和4年8月25日初版発行
道路ができる。橋ができる。建物が建つ。人が生活する。それらが一度ひっくり返されたら元通りになどなりようがなかった。やがてまた必ず足下が揺れて傾く時がくる。海が膨張して押し寄せてくる。この土地に組み込まれるようにしてある天災がたとえ起こらなかったとしても、時間は一方方向にのみ流れ、一見停止しているように見える光景も絶え間なく興亡し、めまぐるしく動き続けている。アの災害から十年余り、男はその地を彷徨い続けた。仙台在住の書店作家が描く、止むことのない渇きと痛み。第168回芥川受賞作品「荒地の家族」
戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と秘められた鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働きだす。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は意気阻喪し、庇護物を失ったウメは、欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出された———繰り返し訪れる愛する者との別れ。それでも彼女は運命に抗う。第168回直木賞受賞!「しろがねの葉」
小学校の校長をしていた切れ者の祖父は、71歳の現在,幻視などの症状が現れる認知症を患っていた。しかし、孫娘の楓が身の回りで生じた謎について話すと、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻し、鮮やかに解き明かすのだった!そんななか、怪しい影が楓に近づいていた——。第21回『このミステリーがすごい!』大賞、大賞受賞!!「名探偵のままでいて」
就職して理想の暮らしをはじめた美帆(貯金三十万。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族生活!『三千円の使いかた』
青年ライブラリーでは本屋大賞受賞作品・『このミステリーがすごい!』受賞作品・芥川賞、直木賞受賞作品・話題の新作なども数多く取り揃えています!センターの二階に青年ライブラリーコーナーがあり、どなたでも利用可能です!!
図書の貸出も行っていますので、是非お立ち寄りください!
スタッフ くらはし