12月20日(日)、函館市中央図書館でShipsハコダテによる
「Dream Presentation(ドリームプレゼンテーション) 2009」が開催されました。
Shipsハコダテは、学生による学生のための就活応援コミュニティ。
リクルート社で人材育成を手がけてきた國分晋吾さんが講師を務め、
秋からほぼ毎週のペースで青年センターを会場にセミナーを開いてきました。
このたび行われたのは、そのセミナーに参加してきた31人の就職を控えた
大学生による発表会。「自分はこれが好き」「こんな仕事に就きたい」
「自分はこうありたい」など、自分の「夢」を3分間で語るという形式で行われました。
すべての発表は聞けなかったのですが、それでも幾つも感動する部分がありました。
ということでその一部を抜粋してみます。
◆「夢なんかなくても別に楽しく生きてこれた。
だが、自分史を書く授業であらためて自分を見つめ直した時、
これはがんばったと思えるものがないことに愕然とした。
Shipsハコダテに入って自分と向き合うことで、
だんだん自分を受け入れることができ、自分を好きになっているのを感じる」
◆「大学生活の中でバイトが一番楽しかった。
でも、仕事として何がしたいのかが自分でわからなかった。
そんな時Shipsハコダテの講師に『仕事の内容にはこだわりがなくて、
誰と働くかを重視しているのでは?』と言われ、そうだったんだと衝撃を受けた。
これから、いい仲間と働ける会社を探そうと思う」
◆「自分は、みんなの期待に応えることで成長してきた。
みんなの喜ぶ顔が見たい。みんなに期待されたい。
わたしの夢は、あなたを笑顔にすること、あなたにほめられることです」
◆「昨日のことは過ぎたこと、明日のことはなってみなきゃわかんない、
と思って『今』を大切に生きてきた。
でも、今を楽しく過ごすことでバスケを9年間続けてこれた。
これからも少し先に楽しみを置いて、毎日をがんばりたい。
70歳になった時に『おばあちゃんいつの時代が楽しかった?』と
尋ねられた時に『今』と答えられたらステキ」
※夢を語るShipsハコダテのメンバーたち
◆「自分は家庭を大切にしたいという思いが強い。
家族で会話しながらおいしい食事を食べられたらどんなに幸せだろうと思う。
手づくり料理に欠かせない調味料の開発に携わりたい。
そして、家族が落ち込んだ時に幸せにしてあげられる明るい専業主婦になりたい」
◆「教員になることが夢だと信じていたが、自己分析をして気付いた本当の夢は、
小さい頃にテレビで見たギアナ高地に行くことだった。
仕事が直接夢に結び付かなくてもいい。本当の自分の夢を知っている自分なら、
何を仕事にしていてもそれを夢に結び付けられると思う」
◆「いじめられてきた経験から、いつも自分を装って元気に明るく振る舞ってきた。
本当の自分が出せないことでつらくなっていたが、Shipsの仲間は
『いつもニコニコしているから無理しているのでは』と気遣ってくれ、光が見えた。
わたしの夢は、ありのままの自分でワクワクすること」
全体を通して伝わってきたのは、自分の姿を素直に受け入れて
自分に正直に生きようという学生たちの姿。
実は私、今まで「自己分析」というのは自分を変えるために行うものだと
思っていましたが、それは大きな間違いだったことに気付かされました。
自分の長所と短所をきちんととらえて、自分を偽ったり無理したりしないで
自分が納得できる生き方を見付ける。そういうことなんでしょうね。
夢を語るなんて恥ずかしい、と思いがちですが、この日聞きにきていた高専生(19歳)は
「みんな輝いてますねー」と一言。学生さんたちが「ジブンの夢」を堂々と語る姿は
彼女の目にかっこ良く写っていたようです。
さて、大人の皆さん。ジブンの夢を堂々と語れますか?
センター長 佐々木やすひろ